前職も店長として店舗運営を担っていましたが、コンビニオーナーになると自由度が広がりました。基本的なルールを守れば、どんな戦略で商品を仕入れるか、どんなレイアウトにするかなど、店舗独自の戦略や企画を打ち出すことができます。例えば、コンサートチケットの売上を見て、アーティストの関連グッズを多く仕入れたり、夜にお酒を買っていく方が多いのを見て、缶チューハイの種類を増やしてみたり。現状を分析し、作戦を考えて実行する。それがハマった時は本当に嬉しいです。

　また、SVさんからの情報やアドバイスも大きな助けになっています。提案されたセット売りの企画も好評ですし、売れ筋商品の情報も大いに活用しています。コンビニを経営するうえでSVさんは無くてはならない存在ですね。

　コンビニ経営で一番大きいのは、共同経営者である妻の存在です。私は店長経験があるので経営業務には自信がありますが、接客や店舗の装飾に関しては妻が中心となって企画・運営をしてくれています。常連のお客様とのコミュニケーションも妻の得意分野。気軽に世間話をしたり、お客様から自家製のお惣菜をいただいたり、お客様から愛されるお店になっているのは、妻の存在がとても大きいと思っています。お互いの得意な部分を活かし、不得意な部分をカバーし合えるのが、夫婦経営の大きな強みですね。

　私がオーナーとして大切にしていることは、クルーが働きやすい環境を作ることです。そのために、日頃からクルーとのコミュニケーションをとるように心がけ、和やかな雰囲気のお店づくりを行っています。クルーから好評なのは、妻が発案した「メッセージカード」。クルー同士でお互いの「良いところ」や「日頃のありがとう」をメッセージカードで伝え合うというものです。この取り組みを実施してから、人を褒める習慣ができ、お店の雰囲気もとても良くなりました。