ローソン・スリーエフの魅力は、オーナー間の横のつながりが強いこと。SVさんに相談すれば、近くの先輩オーナーから直接話を聞く機会をつくってくれます。オーナーになると「ヒト・モノ・カネ」に関するたくさんの課題や悩みに遭遇しますが、先輩オーナーたちのリアルな経験を聞くことで、「こうしたらいいのか！」「ウチの店舗でも試してみよう！」と解決に向けて経営方針を定めることができました。

　また、SVさんは経営パートナーとして本当に何でも相談できる存在です。売り方なども自由に挑戦させてくれる風土で、私は1週間に一つ商品を決めてキャンペーンを行うようにしています。その際、販促物をつくってもらったり、他店舗の事例を共有していただいたり、全面的にバックアップしてくれてとても助かっています。

　オーナー12年目のタイミングで、2店舗目の経営に挑戦することにしました。これまで経営してきた店舗は、近くに大きな公園があり、そこを訪れる家族連れなどの新規顧客が中心でした。でも、新しい店舗は住宅街にあり、ほとんどが常連さん。クルーに関しても、既存店は主婦が中心なのに対して新規店は高校生が9割。客層もクルーの属性もまったく異なるため、販売戦略やお店づくりもイチから考えていく必要がありました。

　その中で私が大切にしていることは、クルーとのコミュニケーション。これは複数店舗を経営する先輩オーナーからのアドバイスの一つです。複数店舗を経営すると、どうしてもマネジメントが業務の中心になります。お店にいる時間が短くなるからこそ、クルーと話す時間をしっかり確保することで、お店の雰囲気が良くなり、売上アップにもつながるようになりました。

　クルーとの思い出として一番記憶に残っているのは、ディスプレイコンテストで最優秀賞を受賞したことです。このコンテストは、神奈川県内のローソンとスリーエフの店舗を対象に、家系ラーメンの名店「吉村家」のカップラーメン、カップスープの商品PRディスプレイを競う企画。クルーたちと意見を出し合い、イチからディスプレイを手作りしました。まるで学生時代の文化祭のような雰囲気で、一致団結した結果、なんと最優秀賞を受賞。この企画は地域活性化の目的もあったため、地元紙にも取り上げられました。クルーと一緒に目標に向かってがんばれることも、お店づくりの楽しさの一つです。