この仕事の一番のやりがいは、「やった分だけ、しっかり結果に返ってくる」こと。営業時代も成果主義ではありましたが、コンビニ経営はもっとダイレクト。売場のつくり方や商品展開、POP一つで売上が変わる。その変化が数字でハッキリ見えるのが楽しいんです。中でも僕がこだわっているのは“廃棄ゼロ”。売れ残りを極力出さないように、時間帯に応じた値引きや陳列の工夫を徹底しています。また、町田つくし野二丁目店はロードサイドの立地でドライバーさんや職人さんのお客様が多いため、ニーズに合わせた商品配置や時間帯販促も欠かせません。お客様に「ここなら掘り出し物がある」と思ってもらえるように、差別化にも取り組んでいます。自分の戦略と努力次第で、目に見えて数字が変わる。それがこの仕事の魅力であり、やりがいですね。

　オーナーとして独立するとき、本部との関係性がどうなるか不安に思う方もいるかもしれません。でも、安心してください。私はこれまで3人のSVさんに支えてもらってきましたが、皆さんとにかくよく働くし、親身になってくれます。特に印象的だったのは、「複数店舗をやりたい」と相談したとき。ある店舗が候補に上がったのですが、「今の状況を考えると無理はしないほうがいい」と止めてくれたんです。私の将来を本気で考えたうえでの提案だったことが伝わってきて、「本当に信頼できるパートナーだ」と強く感じた出来事でした。もともと経営の経験があるとはいえ、一人で背負い込むのではなく、本部と意見を交わしながら進めていける環境があるのは大きなメリットです。今はSVさんと相談しながら「自分がいなくても回る店」を目指し、複数店舗経営に向けた下地をつくっているところです。

　今オーナーを務めている店舗は、もともと独立研修社員の時の研修店舗でした。だから、今いるクルーとは長い付き合いで、最初は私も同じクルー仲間の一人でした。それがある日からオーナーという立場になったので、「オーナー」と呼ばれるのがどうしても照れくさくて（笑）。今でも当時からのメンバーには「栗原さん」と呼んでもらっています。呼び方で距離感が変わると思っていますし、できるだけ同じ目線で働きたいという思いもあるんです。ただ、オーナーになって数年が経って、新しく入ったクルーからは自然と「オーナー」と呼ばれるようになってきて、そういう変化にも少しずつ慣れてきました。立場が変わっても初心を忘れず、これからもクルーとの関係性を大切にしていきたいと思っています。